災害の心理から知る災害対策

天災は忘れた頃にやってくる

故事・ことわざとして「天災は忘れたことにやってくる」が良く知られていますが、天災は恐ろしもので油断は禁物ですというものです。天文学者・文学者の寺田寅彦氏の言葉と言われます。近年、自然災害など災害が頻繁に起こっていりように思います。その災害も大きなものが多いですね。地域ぐるみの防災訓練も実施され災害に対して私たちの心構えは高まっているように思います。しかし、なぜそんなところで災害に遭遇されたのかと思うようなことも報道されています。そこには原因があるように思います。

災害と人の心理

身近なところで、避難警告が出されているのに避難しなかった人がありました。幸いにして被害はなかったのですが、東北の震災でも自分は死なないと思っていた人が多くあったとも聞きます。

調べてみることにしました。専門的には

①「正常性バイアス」という心理

危険なことに遭遇したにも関わらず、それは危険でないと捉える心理のことで、人は日常生活をスムーズに平穏に行おうととして身の周りで起こる出来事に一つ一つ反応するのは難しいと考えます。そのため少々の危険や異常であれば正常の範囲内ととらえてしまうと言われます。

②集団同調性バイアスと言う心理

人は危機的状況に陥ったとき、過去様々な局面で繰り返してきたパターンに沿って行動します。しかし、どうして良いかわからない場合には、周囲の人の行動を探りながら自分も同じ行動をとったほうが安全だと考えることを「集団性バイアス」と言われます。協調を重んじる日本人は特に強いと言われています。

③同化性バイアスと言う心理

地震や交通事故といった突然訪れる危険には防御反応が働き緊急対応します。しかし、津波や台風、放射能汚染など比較的緩やかな時間の中で悪化していく危険には鈍感になりやすく、認知や予測が遅れる傾向を「同化性バイアス」と言われます。正常性バイアスと結びつき強く働きかける作用があるとされます。

④楽観的無防備と言う心理

楽しい状況の中では悪いことは起こらないという心理を「楽観的実防備」と言われます。旅行や楽しい時を過ごしている時、災害のような悪い情報を自動的、無意識に排除してしまい、グループなど集団の場合さらに心理作用が悪化することがあると言われます。

⑤凍りつき現象と言う心理

災害に遭遇したら、人はパニック状態に怠り大慌てすると言われますが、実際にはショック状態になり何もすることができない人が8割になると言われます。災害に遭うと体は動かず何もできない人が多いのです。

⑥ベテランズ・バイアスと言う心理

被災経験が豊富な人は新な災害に直面した時、過去の経験を生かして行動するのが合理的だと考えます。しかし、この経験測が判断を誤り思わぬ惨事になることもあります。日本は災害が多くこの「ベテランズ・バイアス」になりやすいと言われています。

安全になれた私たちですが、こう考えると当てはまることが沢山あるように思いますね。自然は思わぬことをもたらすものです。基本的には自分の命は自分守ことですが、日ごろから災害に対する心構えをつくり「大丈夫」という心理を捨て、誰でも、いつでも災害の被害者になる可能性があると考えることが必要だと思いました。

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