源氏物語から現代を読み解く・三十三帖 藤裏葉(ふじのうらば)

藤裏葉の帖の由来

内大臣は夕霧と雲居の雁のことを考えて、古歌を思い起しています。

「春日さす藤の裏葉のうらとけて君し思はば我も頼まむ」

(春の光さす藤の浦葉の裏・心ではないが、心を許しあって互いに助け合おう)

藤裏葉のあらすじ

源氏内大臣は源氏の息子の夕霧と内大臣の娘の雲居の雁は相思相愛の中でありましたが、二人の仲を認めずにいました。

内大臣はもの思いにふけり、夕霧と雲居の雁のことを考えています。世間体や親としての思いもありますが二人の仲を許そうと考えています。

*現代社会においてもいざ結婚となると親は複雑な思いになるものです。男親として娘の場合は格別な思いがわくものですね。時代は違っても親の思いは等しいものがあります。

しかし、その話をするにあたって機会がないものかと考えています。四月に入り内大臣は自邸で藤の花の宴を催し柏木をを使者にたて夕霧を招くことにします。

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法事の席で内大臣は夕霧に語りかける

「どうしてひどいこと怒っておいでなのか。今日の法事のことを考えてみれば私の過去は許してほしい。余命の少なくなつている晩年です。あなたがお捨てなのをお恨み申したい」

*藤は雲居の雁のことです。

**内大臣と夕霧は和解し夕霧と雲居の雁は結婚します。*

内大臣:「わが宿の藤の色濃きたそがれに尋ねやは来ぬ春の名残りを」

(私の家の藤の色が濃い今日の夕方お出かけ下さいませんか。暮れ行く春を惜しみに」

夕霧:「なかなかに折りや惑はむ藤の花のたそがれ時のたどたどしくは」

(かえって藤の花を折ることもできずまごつくでしょう。薄暗い時のはっきりしない頃では)

夕霧は柏木に導かれ雲居の雁の部屋に行き六年ぶりに再会し結ばれます。

明石の姫君は東宮の女御として宮中入りすることが決まります。紫の上は後見役として実母の明石の君を推薦します。紫の上と明石の君ととはこの折初めて対面し心を通わすことができ、明石の君と姫君も8年ぶりに出会います。

その秋、源氏は、天皇と同じ待遇の準太上天皇となり内大臣も太政大臣となります。

夕霧も中納言に昇進します。

11月には六条の院に行幸が行われ、儀式は池に何艘もの船を浮かべ鵜飼いが行われ、その魚と北野で狩りで仕留めた鳥のつがいを料理して御膳に乗せられます。優雅な舞も披露され盛大ば儀式がとり行われます。

*源氏物語は源氏を取り巻く状況は華やいだもので、順風満帆な源氏一族の栄華は絶頂に達します。

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