源氏物語から現代を紐解く・三十帖 藤袴(ふじばかま)

 藤袴

藤袴の題名の由来

*夕霧と玉葛の歌からつけられています。

夕霧:「同じ野の露にやつるる藤袴あはれはかけよかごとばかりも」

(あなたと同じ野の露に濡れしおれている藤袴、蘭の花です。かわいそうだと言ってください。申し訳だけにでも)

玉鬘:「尋ぬるにはるけき野辺の露ならば薄紫やかごとならまし」

(もとをただせば遠く離れた野の露ですから、うす紫のゆかりとはいいがかりでしょう。)

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藤袴のあらすじ

*玉鬘は尚侍(ないしのかみ)としてつい仕えることになりました。

しさし玉鬘は思い悩むことが多くなります。秋好中宮や弘徽殿のに女御などど帝の寵愛を競い争うになりはしなかなど気が重い日々をすごしています。

そんな時祖母の大宮がなくなり喪に服することになります。

夕霧も裳に服しているのでが、そんな時玉鬘の気にかかってしかたがない夕霧は玉鬘に接近します。(*この時の歌がこの帖の題になっています。)

夕霧もだんだんと大人もなり源氏の言葉として話を作り玉鬘に寄っていきますが、見事にふられてしまいますね。

夕霧:「喪服も今月にはお脱ぎにお脱ぎになるはずなのに、日が良くなかったのです。十三日には河原にあそばすようにと(源氏)仰せでございました。私もお供に参りましょうと存じています。」(*これは夕霧の作り話です)

玉鬘:「ご一緒下さるのも、事が大迎になるかと存じます。人目に立たないほうが、ようございましょう」

*玉鬘も次第に奥に引っ込みます。夕霧のことをうっとうしく思っている様子です。若き日の源氏であれば引き寄せていたと思いますが、息子の夕霧は父の源氏と比べれば力はないのですね。

夕霧は源氏に玉鬘の内侍として仕えることに思い悩んでいることを伝え、源氏の心を探ります。

源氏は宮使いの人事の適正などのことを話、人事のむずかしさのことをいいます。一人で人事を決めることが出来ないことや、内大臣の考え方のこともあり、内大臣との関係のことも語ります。世間はないこともあるように言うことがあり、源氏と玉鬘のことに疑いを持っているなどと語ります。

*源氏と内大臣の仕事の関係のことも触れられ、仕事と人間関係の難しさが現わされていますが、現代社会でも人間関係の難しさはありますが、当時も公家たちも頭を悩ましていたように思いますね。

玉鬘も宮仕え前に求婚者たちは、侍女たちにとりもちを必死に頼みこんでいますが、その中の一人髭黒の大将が注目されます。髭黒の大将は東宮の叔父で将来性があり内大臣も好ましく思っているですが難点として既婚者で、妻が紫の上の母違いも姉であることでした。

求婚者たちの恋文が玉鬘に届くようになっていますが、その中でただ一人蛍兵部の宮のみに返事をしました。

*恋の行方は次の帖に委ねられていきます。

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