源氏物語から現代を紐解く・三十二帖 梅枝(うめがえ)

源氏物語は現代にも通じる知恵が盛り込まれていすね。源氏物語は色恋の話ばかりでなく、政治や経済、宗教観など多様に描かれています。現代に通じます。これが宮廷の雅な世界を知ると同時に魅力だと思います。

梅枝(うめがえ)の帖では源氏の結婚感が語られていますが、結婚しない人や出来ないと思う人などが生まれる現代でも参考になるかもそれませんね。

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源氏物語から現代を紐解く・三十一帖 真木柱(まきばしら)

真木柱の帖の由来

黒髪の娘の真木柱(まきはしら)からつけられてていますが、黒髪の娘が館を去る時に歌われた歌があります。この歌からつけられています。

*源氏物語は歌が読み込まれた読み物ですが、歌は源氏物語にとって重要な意味をもっていますね。

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源氏物語から現代を紐解く・三十帖 藤袴(ふじばかま)

 藤袴

藤袴の題名の由来

*夕霧と玉葛の歌からつけられています。

夕霧:「同じ野の露にやつるる藤袴あはれはかけよかごとばかりも」

(あなたと同じ野の露に濡れしおれている藤袴、蘭の花です。かわいそうだと言ってください。申し訳だけにでも)

玉鬘:「尋ぬるにはるけき野辺の露ならば薄紫やかごとならまし」

(もとをただせば遠く離れた野の露ですから、うす紫のゆかりとはいいがかりでしょう。)

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源氏物語から現代を紐解く・二十九帖 行幸(みゆき)

行幸とは何

 行幸

行幸は「みゆき」とも「ぎょうこう」とも言われるものです。現代の天皇制度においても使われていますが、一般的には馴染みのない言葉ですね。天皇や皇族の外遊のことです。

朝廷の権威示すものとして御所車や装束も飾りたてて年に何回か計画されていたようです。

現代でもテレビなどマスメディアなどが、天皇が各地を見て回られている様子が流されていますがこれも「行幸」とも言えると思います。正式には宮内庁の文書に記載され、制度が現代でも残り、行幸は行われています。

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源氏物語から現代を紐解く・二十八帖 野分(のわき)

野分のあらすじ

秋好む中宮は里帰りし六条院の庭で花を植えられていますが、例年より色とりどりに美しく咲き、花々を見て爽やかな気分に浸っておられます。しかしそこにそこに野分(台風)がきて吹き荒れます。

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源氏物語から現代を紐解く・二十六帖 常夏(とこなつ)

 撫子

常夏題名の由来

「撫子(なでしこ)」は古くは「常夏(とこなつ)」と言われていました。この帖は撫子に由来します。

源氏が若い時の話で「雨夜の品定め」の帖に、頭中将(現・内大臣)は子供が出来ながら突然いなくなった夕顔の話をします。玉簾は内大臣と夕顔の子供です。夕顔は常夏とも呼ばれ、その子は撫子と呼ばれています。

(夕顔・頭中将(内大臣)への手紙)

「山がつの垣ほ荒るともをりをりにあはれはかけよ撫子の露」

夕顔:(卑しい山里の人の私の家の垣根は荒れていますが、時々はお情けの露をかけてください、この垣根に咲く撫子のような幼子ぬは。)

頭中将:「咲きまじる色は何れとわかねどもなほ常夏にしくものぞなき」

(いろいろ咲いている花はどれが美しいと区別がつかないけれど、やはり常夏ー妻であるあなたに及ぶものはありません)

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源氏物語から現代を紐解く・二十五帖・蛍(ほたる)

 

蛍が飛びかっているのを見ると何か癒し飛び言う言葉だけでなく、感じるものがありますね。

蛍の飛ぶ時期はあっという間に過ぎ去ってしまい、時の流れの早さを思ってしまいます。

蛍は日本人の心 の原風景と言いますかそんな事を感じますね。現代社会が失ってしまった何かを思い浮かべてしまいます。

平安時代の公家たちも蛍に特別な思いを持っていたのではないかなと感じてしまうのがこの帖です。源氏の玉蔓の部屋で行った沢山の蛍を放つと言うパフォーマンスから名付けられた帖です。

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源氏物語から現代を紐解く・二十四帖・胡蝶(こちょう)

 絵巻

巻名の由来

紫の上:「花園の胡蝶をさへや下草に秋まつ虫はうとく見るらむ」

(秋を好むまつ虫(あなた)は、春の胡蝶までもつまらない思うのかしら)

秋好中宮:「胡蝶にも誘はれなまし心ありて八重山吹を隔てざりせば」

(胡蝶に誘われてそちらに行きたいわ。八重山吹の隔て(厚い心の隔て)がなかったらですけれど)

*胡蝶は蝶のことですが中国の道教の思想家の一人の荘子の説話「胡蝶の夢」・目的意識に縛られない自由な境地の事と言われます。平安時代は中国の思想が多く取り入れられるようになっている時代です。

*貴族たちは神仙思想の影響も受け、住まいや庭造りにも取り入れ不老不死の世界を作ろうとしているようです。

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源氏物語から現代を紐解く・二十三帖・初音(はつね)

正月の宮中は行事で一いっぱい

源氏物語を読んでいきますと、私たちが日頃なれ親しんでいるものが登場してきます。平安時代の宮中社会で行われていたものが、現代でも私たちの暮らしの中生きて出いますね。

歴については現代は明治時代に制定されたグレゴリオ歴が使われていますが、平安時代は中国から入ってきた陰暦が使用されていますので現代の季節感とは少し違いがあります。

*正月の鏡餅は当時は餅鏡と言われ「葉固め」の儀式の中で使われています。鏡餅の原型になるもと言われている儀式です。この時代から始まったと言われます。

*七草粥が現代でも食べられていますが、七草粥もこの時代から始まったと言われます。

*正月に飾る門松もこの時代から始まったと言われています。

初音は公家社会の正月風景が描かれています。公家社会は行事が沢山あり、その行事を行うことがことが公家の仕事でもありました。正月の宮中は当時かなり忙しかったよようです。「枕草子」にも正月の宮中の様子が書かれています。

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