宝島・直木賞を読む
直木賞受賞の真藤順丈さんの「宝島」は本当に宝の島かも・・・
小説ではありますが史実も盛り込まれ、1952年の戦後から1972年の沖縄返還までを描き沖縄の問題が描かれています。
第一部 リュウキュウの青
1952-1954
第二部 悪霊の踊るシマ
1958-1963、
1965-1972
の三部で書かれ、戦果アギヤーと言われる人たちを描き、古座暴動に至るまで書かれています。
戦果アギヤー(せんかアギヤー)とは、アメリカ統治下時代の沖縄県で発生した略奪行為。「戦果をあげる者」という意味である。
元来は沖縄戦のときに、敵のアメリカ軍陣地から食料等を奪取することを指していた。
戦後になり、生活基盤を失った多くの住民はアメリカ軍からの配給に頼っていた。そんな中、戦争中の名残でアメリカ軍の倉庫から物資を略奪することが横行した。
アメリカ軍は倉庫の警備を強化したものの、民警察(後の琉球警察)は積極的に取り締まらなかったので、略奪者は益々大胆となり、その数も増加の一途を辿った。
沖縄は太平洋戦争では激戦の地で多くの軍人や民間人が無くなっています。沖縄県民の支社行方不明者は122,228名でそのうち民間人は94, 000人と言われています。
日本で唯一の地上戦が行われたところでもあり、沖縄は凄まじい戦いが行われた島でもありますね。戦跡などに行くと現在でも戦争の痛ましさを感じることができます。
昭和20年地上戦が行われ、沖縄はアメリカに支配下におかれていきます。
沖縄は琉球政府が作られ統治されます。当時は朝鮮戦争やベトナム戦争が戦われ、米軍のき
琉球政府(りゅうきゅうせいふ、英: Government of the Ryukyu Islands)は、1952年(昭和27年)から1972年(昭和47年)まで、沖縄本島を中心に存在した統治機構の名称である。1972年(昭和47年)に沖縄県が日本に返還された際に消滅し、沖縄県や沖縄総合事務局(国の出先機関)などに移管された。
沖縄の戦後から返還までのことに焦点をあてられ、現代においても米軍の基地問題と言う苦難を抱えたままでいる沖縄てす。
「宝島」では、「おいらたちはどこにいくんだろう。どこからきてどこにむかうんだろう。この世のニライカイナをみつけるのか。元いた場所に戻るのか」・・・と書かれています。
さてこれから沖縄はどこにむかうのでしょうか。沖縄の行き先はどこなの出しょうか。
ニライカイナの神話と古事記
沖縄の神話は古事記の記述の元になる神話が語られているのではないかと思うところがありますね。
八重山では台風の兆しをスサの根と呼ばれ、スサノオのミコト名前の起こりはここからきたと言われています。古事記に書かれている神々は沖縄にあるのかもしれませんね。
「宝島」の中でも伊勢湾台風のことが書かれていますが、早くニライカイナの国となることを祈ります。
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