芙蓉と富士山とかぐや姫物語

 富士山

夏山の季節が近づきましたが、富士山は今年も多くの人が行かれることと思います。

富士山は言うまでもなく日本の象徴的な存在です。新幹線に乗って眺める富士山も美しく圧倒的な存在感ですね。

富士山は「芙蓉」とも呼ばれています。その名前の語源はわからないようですが、美しいと言った意味があるようです。

作家の新田次郎氏が「芙蓉の人」を書きましたが、富士山に気象観測所を作った野中到氏を題材にした小説です。

富士山の気象の厳しさの中で観測所を作っていく話が書かれ、富士山と人の関わりがわかり、富士山という山の深みがわかりますね。読まれていない方は読まれることをお薦めします。

富士山とかぐや姫・竹取物語

かぐや姫の竹取物語は知らない人はないと思います。

かぐや姫は竹から生まれ、竹の翁のおじいさんとおばあさんに育てられ、竹のようにすくすくと育ち、美しい女性となっていきます。

かぐや姫の美しさは都中に広がり人目見ようと都中の人々がかぐや姫のもとに訪れます。噂を聞きつけた帝や公家たちから求愛を受けます。

しかしかぐや姫は帝や公家たちからの求愛を断り続け、求婚する相手に無理難題を押し付けますが、公家たちはことごとく失敗します。

やがて、かぐや姫は月の都のからの迎いが来て、月の都に帰っていくというお話しです。

このお話には色々な言葉の由来が盛り込まています。富士山という名前がつけられた名前の由来の話も書かれています。

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富士山の名前の由来・竹取物語より

かぐや姫は月に帰っていく時に帝あてに手紙を書きます。(竹取物語より

かぐや姫の手紙

「このように大勢の武官を派遣くださって、私を引き留めなさいますけども、滞在することを許さない月の国の迎いがやってきて、私を月の国に連行しますので、残念で悲しゅうございます。

とうとう宮仕いしないでしまったのも、こんな煩わしい身の上だからです。

勅命にさからい、わけのわからないこととお思いだったでしょうが。こういう事情から頑固に御命令に従わことを、無礼なやつばかり、お心に刻まれていることが、何よりも心残りでなりません。

今はもうこれまでかと思って、天の羽衣を着るのですが、この時になって帝を心からお慕いする気持ちがしみじみとわいてきます。」

と書き、歌と壺に入った薬を添えて、頭中将(帝の武将)に託します。

帝の言葉

中将頭は帝にかぐや姫が月の都に帰っていった様子を手紙と歌、不老長寿の薬が入った壺を帝に渡します。帝は高官を呼び・・・

「どこの山が一番天に近いか」と尋ねられると一人の高官が「駿河の国(静岡県)にあるという山が都に近く天にも近い山ですと答えました。

「もう二度とかぐや姫にあうことはできないので、とめどなく流れる涙を浮かべているようなわしにとって、不死の薬など何の価値があろうかと・・・」

帝はかぐや姫が献上した不死の薬の壺に手紙を添えて、使者に渡した。

勅使(ちょくし)には調石笠(つきのいわかさ)という人を呼んで、駿河の国にあると言う山の頂に持っていくよう指示を下した。

そして、山頂で行うべく作法を教えた。手紙を不死の薬の壺と並べて燃やすよう指示した。

命令を受けた石笠が大勢の兵士を引率して山に登ったので、それによって「富士の山(士に富む山)と名付けたのだ。山頂で焼いた煙は今もなお雲の中に立ち昇っている。と言い伝えられている。

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