源氏物語から現代を紐解く・花宴

 京都の桜

京の都の桜は美しい

京都は桜が似合う都です。日本は桜の花に何か深い思いを寄せて春と言えば桜の花を連想してしまいます。

桜はソメイヨシノと言う種類から日本全国に広がったものだと言われ、現代では、彼岸桜、枝垂れ桜など沢山の種類が植えられ、春ともなると、山々に桜の花が咲き、桜の名所が各地にありますね。日本の春の風景です。

桜の花見は平安時代から広がってきたと言われます。それまでは梅の花に関心がもたれてました。桜は仏教伝来とともに広がり、嵯峨天皇(812年)の時代に「花宴」を開いた記録が残っています。この「花宴」がはじまりで、その後桜の花見が広がり「源氏物語」の時代には詩で「桜」が詠われるるようになってきます。

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源氏物語から現代を紐解く・紅葉賀

 秋の京都の紅葉

秋の京都は美しい紅葉が飾った都

京都と言えばやはり秋を思い起こしてしまいます。とりわけ秋の京都は素晴らしいものですね。平安時代の公家たち、お姫様の優雅な暮らしを想像してしまいます。源氏物語を読むことで、より京都の奥深い魅力を感じることができますね。

寺と紅葉の名所は沢山あります。清水寺、詩仙堂、永観堂、三千院など源氏物語を片手に持ち、めぐるのも深みのある京都の旅となることでしょう。

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源氏物語から現代を紐解く・末摘花

 末摘花

末摘花(すえつむはな)は染料として、また薬草として使われるベニバナのことです。日本にはシルクロード経て4~5世紀に入ってきたと言われ、平安時代には千葉県長南町で盛んに栽培されていたと言われます。

源氏物語の末摘花は赤い鼻の女性をイメージして名づけられたと思われます。

「なつかしき色ともなにしに何にこの末摘花を袖にふれけり」

(なんの魅力もないはずなのに、どうしてこんな赤鼻の女と寝たのだろう)

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源氏物語から現代を紐解く・若紫

 源氏物語関係図

*源氏物語を読み進めていくと源氏との関係する人たちの関係が複雑で理解がし難いと思うことがあります。関係図を見ることで理解することが出来ますね。

*現代と平安の世とは暮らしは大きく違いますのでまったく違う次元に迷い込んだのかと思うことさえあります。源氏物語の面白さがここにあるのかもしれません。

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源氏物語から現代を紐解く・夕顔

 夕顔

平安時代の死生観、宗教

源氏物語・夕顔は、平安時代の死生観、宗教観が描かれているのではないかと思います。仏教は阿弥陀如来など自然災害、病気など当時の人々は現実に起こる災害や病気など目に見えないものに対して、鬼や物の怪、妖怪として、祈祷や風水などでさけることや退治が出来ると信じられた時代です。

現代社会でも信じられている占いなどは日常的ですね。当時は国公務員家として占いや祈祷をする陰陽師が活躍していた時代で、有名なのは安部晴明ですが、国の政治も占いで動かしていたとも言われます。

*夕顔は夏の夕方に花を咲かせ、あくる日の午前中にしぼむ花で、夕方に花を咲かせることから名づけられています。ウリ科の植物でお寿司などの具材として使われるかんぴょうになります。おめでたい日に食べる「ハレ」の食に使われ、その年の作物の豊作、凶作を占うことにも使われたとも言われます。この時代の詩にも良く出てくる植物です。

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源氏物語から現代を紐解く・空蝉

源氏物語の「空蝉」のあらすじ

*空蝉(うつせみ)は蝉の抜け殻ですが、仏教思想から、あの世の世界とが生きている人世界「現」をうつせみと言い「無常観」を表しています。無常感とは、現世での命のはかなさ(消えてなくなる)や苦しみなどのことと言われます。

 空蝉

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源氏物語から現代を紐解く・箒木(ははきぎ)

  箒木

帚木(ははきぎ)とは

箒木(ははきぎ)は信濃国(長野県)にある木で遠くから見れば箒(ほうき)を立てたようにみえるが、近寄ると見えなくなるという伝説の木です。

物語では逢うことことのできない亡くなった母を思う心や源氏を拒否する空蝉を描いたものと言われます。

(源氏と空蝉の贈答歌)

源氏「箒木の心を知られで園原の道にあやなく惑ひぬるかな」

(近寄れば消えるという箒木のように薄情な人とは知らないで、あなたに迷ってしまったものだ)

空蝉「数ならぬ伏屋に生(お)ふる名の憂(う)さにもあらず消えゆる箒木」

(身分のいやしい育ちの私は、箒木のように姿を消してしまうしかありません)

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源氏物語から現代を紐解く・桐壺

平安時代の天皇・公家社会

平安時代の帝(みかど)は妻(妃)を女御(にょうご)や硬衣(こうい)と言われる帝に仕えた高い位の女官(現代の国家公務員?)ですが、その位は身分(血統)や財力、知性などで決まったと言われています。平安時代は身分制度で固めた公家社会でした。

「女御」は位が高くそれよりも位が低いのが「更衣」です。帝はいつでも妻たちを呼び、一夜を明かすができます。妻たちは天皇の寵愛を受けることで妻の権威を保つことができ、妻たちは帝の寵愛をどう受けていくかの争いが生まれます。妻たちの嫉妬、いじめなど色々な感情あり、争いが渦巻く世界です。天皇の寵愛を受け子供ができるとその子供が天皇になっていきますので、権力闘争の舞台と言えるのかもしれませんね。

*源氏物語に出てくる「桐壺(きりつぼ)の更衣」とか「藤壺(ふじつぼ)」などが出てきますが、「壺」は中庭のことで、「藤」や「桐」そこに植えてある植物です。人物を名前で呼ばず住んでいる部屋や建物、そこに植えてある植物、人物の位などで呼んでいたようです。

 源氏物語内裏図

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